明確な判断基準が存在しない「プロフェッショナル・エンジニアリング」の世界。唯一無二の様々な個性、センスを分かりやすくご判断頂く為に、 Uni音では、「課題曲」をご用意致しました。Uni音オリジナルの音源を、各エンジニアに自由にミキシングして頂き、各エンジニアの個性やセンスの違いを皆様にご覧頂く事で、より明確に判断して頂く為の材料・・・それがUni音の「課題曲」です。
通して聞いてみると洋楽っぽさを感じたのでリズム隊を含め全体的に洋楽っぽく仕上げてみました。コンセプトはヘヴィなサウンドに定評があるラウド系バンド「リンキンパーク」。好きなプラグインはPSP Audioware Vintage Warmer です。この感じは唯一無二です。他のどのプラグインも真似出来ません。かかった時間は2日間に分けて約10時間程です。
聴かせたい部分をしっかりとリスナーに聴かせられるよう、アンサンブルを一番に重要視してミックスしました。ラフに耳を通し、感じたインスピレーションを直感的にミックスに反映させることをいつも心がけています。 好きなプラグインはPSP Vintage Warmer。音色作りのために積極的に使用しています。ミックス所要時間は6~7時間です。
楽曲を聴いて、「オリエンタル」な雰囲気を大切にしたいと感じた。インスピレーションによる直感的な作業だが、楽器のタイトさと、 様々なボーカル達の雄大なスケール感を対比させた仕上がりになっている。 近年のヒット・チューンでは、タイトなGrooveは欠かせない。この仕上がりに、僕は非常に満足しているよ。
システマチックかつ、メカニカルな各パートに対し、人間味溢れるボーカルとの対比が伺える仕上がりになっているとの印象を受ける。 クリアな音質へのこだわりを見せる氏ならではの 作品であると言えるだろう。原曲が持つ、タイトで重厚感のあるGrooveを壊す事無く、氏らしい味付けがなされており、耳に自然に入ってくる。
基本的にオーディオデータを追加するという事はあまりしないので用意された物でどう完結させられるか考えてミックスしました。好きなプラグインはMcDSPのCompressor Bank、FilterBankです。選んだポイントは動作が軽くて効きが良い点です。Mixに要した時間は約5時間程で、そこから他の色々な環境で聞き比べして微調整が1~2時間という感じです。
prime sound studio所属。視聴範囲だけでなく、その上下をもファットに、豊か に描いている田中氏。フルレンジで鳴っているサウンドに対し、様々な奥行きを 付ける事で「空間」を感じさせる立体的な仕上がりである。ブレイクで崩す事に より、3次元的な「揺れ」をリズム、Grooveに与えるのは田中氏のセンスの賜物 である。
あえてミニマムに、様々なサウンドを再構築し、原曲の持つ印象を大幅に変えてきた嶺崎氏。贅肉をそぎ落とした、シャープなアウトボクサーの様な洗練された佇まいは、氏のセンスが存分に発揮されている特筆すべきもの。イギリスでの氏の経験を感じさせる作品であろう。音楽に対する造詣の深さが垣間見える仕上がりである。
マスタリングという領域から、すでに完成された楽曲にワックスをかけ、更に楽曲の完成度を高めることを信条とする間部氏。マスタリングエンジニアリングだけはなくレコーディングエンジニアとして十余年培ってきた知識を駆使し、原曲の色を残しつつも楽曲のポテンシャルを最大限開放させるテクニックは圧巻である。
レコーディング、ミックスだけでは十分に表現しきれなかったアーティストのプレイをくみ取り、最大限引き出すマスタリングが持ち味の及川氏。静と動を上手く使い分け、メリハリのある楽曲に仕上げている。ラウドな中にもボーカルラインをしっかりと残したマスタリングで楽曲の芯をより引き立たせている。
楽曲のリズムを大胆に打ち壊し、更に自分のスクラッチも加えたDJ HARA氏。世界第2位のスクラッチテクニックと、氏が培ってきたリミックステクニックが高次元で融合し、非常にハイレベルな楽曲に変貌を遂げた。世界最高峰を体験した者のみが持ちうるセンスが遺憾なく発揮され、楽曲のアイロニカルな雰囲気を引き出している。
曲の尺が短く、展開も少なく感じたので、Plug-inのVari-Fiを使ってトリック的なものを加えてみました。 そして、最近はイヤホンで音楽を聞くリスナーが増えているので、オートパンなどを使って音を動かすパートを作り、動きも感じて貰えるようにもミックスしてみした。2日に分けて作業し、所要時間はトータルで6時間程です。
あえて基本的な処理はなるべくドライで仕上げつつも、全体の奥行き、リズムのタイトさ、歌の声質の太さ等に気を使いつつ仕上げてみました。
イチオシのエフェクターはプラグインでしたらUAD-2で、その中でも全ChにSSLのチャンネルストリップ、主にドラムにChandler Limited Zener Limiter,とEL8 Distressorを使用しています。
アウトボードでは、NEVE1081で歌の基礎をつくりつつ、Bricasti Design M7でオケと歌の距離感を縮める、という処理をしてみました。
今回のミックス、マスタリングは特にオーダーはなかったので
気の赴くままに作業しました。
「ヘッドフォンで聞いたときに音像が少し上にある感じ」
「抜けの良いサウンド」「中域に溜まらない」ミックスとマスタリングを目指しました。
マスタリングまで担当するときは、ミックスで完成形は作りません。
マスタリングでの処理で出来上がる完成形をイメージしながらミックスを進めます。
で、実際にミックス、マスタリングをして、またミックスに戻って、
と繰り返しながら、ブラッシュアップしていきます。
ミックス、マスタリングを一度仕上げて、数日寝かせました。
その間、スマホや車でチェックして、後日完成となりました。
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