浜崎あゆみ、鈴木亜美、KinKi Kids等日本を代表するニュージシャンの楽曲アレンジを数多く手がけ、日本レコード大賞にて大賞、金賞、最優秀編曲賞を3年連続獲得するなど日本最高峰のアレンジャーHΛL氏。 そんな日本屈指のスペシャルアレンジャーであるHΛL氏がUNI音に参画してくださいました!ここで言うカラオケは皆さんが想像されるいわゆるカラオケではなく、歌手の皆さんが番組やライブで使用する、ミュージシャンが演奏する生楽器が使われるもっと読む>>
しかし、我らが磯村氏はある異変を、見つけ出したのだ。 プロはプロでも、「プロ」デューサー的視点で。 「ちょっと聴いてみたら、何かフレーズが「キモい」んです」 出会い頭の抜刀、これぞ磯村流居合い術。 早速、聴いてみたら・・・ 「ベースとか他の楽器はコード進行してて、一人だけワンコードで貫き通している人がいるんですね」「周りの人にコードが合う様に、ちょっと音程をイジりました」えええ?そんな事が出来ちゃうんですか!?もっと読む>>
さて、ここからはギターサウンド編。 ドラムのサウンドを「洋楽」サウンドへ変貌させた磯村氏の手腕が今度はギターのフィールドで炸裂する。 まずは、そのまんま、「素の」音を確認する。 「コレ、まあ、イケてるんです」 今頃ギタリストは大粒の涙を流している事だろう。 さらっと褒めた磯村氏、「だとしてもいつもやる事があるんです」 ここまでの作業を見ていた我々も、あの「おまじない」であろうと予測した。 もっと読む>>
とうとう、ドラム編も最後のバランス取りに突入です。 ここで磯村氏が唐突に口を開く。 「で、いきなりコツなんですが」 「キックの音量、いつも僕(の場合)は決まっています」 「ピークメーターで見て、-7(db)を大まかの目安に」 実際にキックを発音し、調整していく磯村氏。 「誤差はあるというか、まあ後で変わるんですが、ここからスタートします」 「んで、なるべくコレはイジらないように」 「もしキックがデカいなと思ったら、全体を上げるというか」 全てキックの音量を基準に考えるという事であろうか。 もっと読む>>
次にオーバートップの音作りに取りかかる。 まずは「素の状態の音」を確認した磯村氏、 「まずはローカットですが・・・」 「普段はわりとガッツリとローカットするんです、 シンバルのマイクにはキックやらスネアやら割と色んな音が入っているんで」 「曲によってはカブりのサウンドを生かす場合もあるんですが、今回は願わくば、シンバルのサウンドだけが欲しいんです」 「さっきも言いましたが、ドラムのタイトさを求める場合、 シンバルのマイクはシンバルの音だけが欲しいので、 ローをカットしていくんですが・・・」 もっと読む>>
さて、全ての準備が整った磯村氏、ここからが実際のMix作業となる。 「まずはドラムパーツ個別の音作りからやります」 その中でもキックに取りかかった磯村氏が、衝撃の発言! 「キックからなんですが、特にコレは何もしなくていいんです」 その心は? ここで我々が思いもよらなかった、ドラム音源の特性を磯村氏が伝授してくれた。 「既に出来上がってるかのような音なので・・・」 磯村氏が使用した「Steven Slate Drums」磯村氏曰く 「何もしないでくれ」と言わんばかりの完成されたサウンドを持っているそうだ。 もっと読む>>
さて、慣れ親しんだNuendoの前に戻ってきた磯村氏。 これ以降の作業工程を我々に説明してくれる。 先ほど、Pro Tools上のDRTで作成したMidiファイルを読み込むのだが? 「ここで、ショートカットですね!読み込みの「Y」です!」 実に茶目っ気たっぷりな磯村氏がそこに! あ、あの、それって、ローマ字、ですよね?(笑) 「Nuendoの場合、こうやってショートカットを作る事が出来るんです」 「これはPro Toolsでは出来ないんですね」 もっと読む>>
ドラマーのゴーストノートだけではなく、フィルインのチェックも合わせて行う磯村氏。 ここで磯村氏からワンポイントがまたも飛び出した。 「音聴いて、わかんねえなって時は、ドラマーの気持ちになって考える!」 ハイッ!名言出ました! タムのファイルを聴きつつ、スネアと判断、 無事に終了かと思いきや、スネアのフィルの際の強弱について言及する。 やはり、この作業時では全てフルテンにし、強弱に関しては、 後で直接、書くのだそう。 もっと読む>>
磯村氏が次に魔法をかけるのがドラム。 日本が誇る「侍」エンジニアは、まず豪快な一太刀を振り下ろす! 「リンキンを目指すなら、このままの音では絶対に無理なんです」 常に一部に物議をかもすであろう(笑)初太刀がまたも炸裂した! まるで地面まで斬り割る薩摩の示現流!磯村斬鉄剣! 「ここで、ヤツら、ヤツらと言ってしまいますが・・・」 磯村節がここに来てうなりを上げ始める! その勢いからも、この作業の重要度がうかがえる。 「ヤツら周辺が何をしているかと言うと、ドラムを「差し替え」ているんです」 もっと読む>>
さて、ここからは磯村サウンドの中でも特に重要視される ベースサウンドへの具体的な「処方箋」を実際に見て頂こう! 前回まででアンプサウンドを潔く斬り捨てた磯村氏、 ラインサウンドを理想となるアンプサウンドに近づける為、 最初に磯村氏が施すのが、アンプシュミレーター! IK Multimedia の AmpliTubeより、Ampeg SVT-4Proをチョイス! スピーカーやマイク位置の変更も出来る優れもの! 磯村氏はキャビに810をチョイスし、こう言った。 「リンキンパークには、Ampeg 810だろ?」 素敵過ぎるこだわりだ。 もっと読む>>
実にスピード感溢れる作業ぶりに我々が驚愕するのはここからである。 「まず僕の場合、手を付けるのはいつもベースからです」 その理由はかなり感覚的な物だがと磯村氏は言うのだが、 それでも以下の様なメリットの具体例を挙げてくれた。 バンドサウンドでは地味にベースが一番大事。 ベースが「イケて」いれば作業が早くなり、時間の節約になる。 後半の作業の見通しが立ち「安心」が生まれる。 もちろん、磯村氏自身の経験から来る意見なので 万人にとって必ずそう言う事ではないのだが、 百戦錬磨のプロフェッショナルの言葉には説得力がある。 「逆にベースがダメだと作業に時間がかかります」 もっと読む>>
今回、我々が用意した音源を磯村氏が手掛ける上で、 こちらからは「磯村氏の自由にお願いします」となんら条件は付けていない。 「という事は、条件といえば最高の状態な訳ですよ」と磯村氏。 磯村氏の好きな様に、いくらでも時間をかけていいというかなり特殊な状態だ。 「松竹梅の最高級のヤツって事なんですね、いつもこうとは限りません」その目からは厳しさすら感じさせた。 しかし、様々な体験を自らの経験に昇華させてこそ、実力は花開くもの。 今回の課題曲が素晴らしいものになったのも、この条件による所も大きいのである。 もっと読む>>
磯村氏が追い求めている最高のサウンド、それは常に集中して周りの音を聴き続けてきたという自負から生まれる。 更に、今でもそれを続けている飽くなき探究心からも。 「何度も何度も、素晴らしいアーティスト達が奏でる最高の音を聴いて欲しい」 筆者は磯村氏がこう言っている様な気がしてやまない。 ひとつ!「数限りない最高のサウンドを、常に集中して追い求めろ!」 ひとつ!「そしてそのサウンドを己の耳に焼き付けろ!」 更に様々な仕事を手掛ける上で、磯村氏が特に重要視しているのが、「予算」である。 もっと読む>>
磯村氏の作業の中で、非常に大切な「スピード」。ちょっとした工夫で、作業効率は大幅に短縮出来る。その工夫の一つが、磯村氏オリジナルの「テンプレート」の存在だ。にデフォルト・フォーマットとして用意してあるのは、一般的な最大限のマイク本数分のドラムトラックにまで及ぶ。 もちろん、通常ほぼ必ずと言っていい程使用している定番プラグインや、マイ・プリセットもだ。 「いちいちその日にやってると、数分のロスになるので」実際にその立ち上げ作業を見せて頂いた。 「ここにブチ込んでいく訳です」全ては無駄な時間を生まない為に... もっと読む>>
課題曲のミキシングに入るのかと思いきや、磯村氏は 「もらったファイルを分かりやすい様にまず色分けします」と教えてくれた。 意外な事だが、それ故にあまり実践出来ている人は少ないのではないだろうか? 磯村氏の場合、ドラムは緑、シンセ、ループ系は黄色、ベースは赤、ボーカルはピンク、そしてギターは青といった様に分けているとの事。瞬時に見分けがつくので、これも時間の節約につながる! 「コツとしては貫き通す事です、何年も」。 そして磯村氏が次に言及したのがファイル名。 「まずキックA、キックB、これでは、いつ、どこを、どんなマイクで、どの様に録ったのか分からない。プロの現場ではこの数秒間が無駄なんです」。 もっと読む>>
その職人としての確かな技術、そして類稀な感性。それらが生み出す圧倒的なまでの「こだわり」彼が手を施した課題曲をお聴きになられた方はお分かり頂けるだろう。そのサウンドは圧倒的な迫力と切れ味に満ち、驚くべき変貌を遂げていた。 数々の作品を世に送り出した「侍」エンジニア、磯村氏。 その「こだわり」の数々は、彼の携わる作品以外からは、まず、触れる事のできない、いわば「聖域」のような物。 数々の魔法を使ってきた磯村氏オリジナルの職人技。 本来、それは数々の経験の中で、磯村氏が編み出した、いわば「奥義」。 もっと読む>>